2019年2月27日水曜日

唯一無二の存在

人それぞれである以上個々が唯一無二であるはずだが、
社会に出るに当たっての教育は協調と調和を求め続け、
出る杭は打たれるかのごとし、中立的人材を形成している。
その中立的人材にもなれない落伍者を落ちこぼれと揶揄し、
低く扱っているのだからこの国の教育はどうなんだろうとさえ思う。

逆に出る杭になり続け、独自の進化をするものもいる。
己を信じ、求められるであろう要件を手段を選ばず身に纏い、
成功者としての地位を築けば、有り得ないほどの独創的な自意識で周りを魅了する。
世界が違うと割りきれば、これ程までに自分を高めたその人の精神に感服できる。
またメディアでそういう人を取り上げることで、良くも悪くも経済のカンフル剤になるであろうとさえ感じる。
ただそのバックボーンを紐解けばかなりのグレーゾーンも存在する。
頂点をライトアップしているだけの演出は花火の後のように寂しい。

夜が近づけば足音が近づく。
自分が通りすぎた道の先に輝いて消えた幻とあの時間。
許される欲望の渦が吸い込まれて消え去った街を遠くに感じながら。

自分が駆け抜けた時代とは違う眩さが、
今日もどこかで揺らめいて止まない。

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