優しい風が頬に触れる。
まるで耳元で囁くかのように渦を巻いて過ぎ去る。
期待はしないけどどうするの?
何て悪戯っぽく聞こえた気がした。
知ってる。
期待には応えない。
予想を裏切るサプライズを仕掛けたいだけ。
派手な演出ではないけれど、
その夜一番の思い出を残したいだけ。
そんな自分を覚えてくれているだけで、
揺らぐ気持ちがここにある。
最高のシュチエーション。
タイミングも申し分無い。
もし今日の復活が叶えられたなら、
新たな伝説を刻み付けられるだろう。
しかし封印を解くにはリスクが多すぎて、
呪縛のような現実を逃れられずに過ごしていかなければ。
そう思い自分に言い聞かせているよ。
どんな言葉より、
その場所に辿り着くことが出来たならと思えど、
踏み出せないしがらみが有ることを許して欲しい。
今日が幸せな一日であるように。
明日も変わらず幸せであるように。
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