2019年2月21日木曜日

可愛いより素敵。

かなり遠い記憶。
女性たちの間では何でも「可愛い」と形容するのが主流となっていた。
犬を見ても、食べ物を見ても、空の雲を見ても···。
全て可愛いと言えば許されるのかと思うほど乱立状態。

言葉に敏感な時期というか、言葉に囲まれる生活をしていた自分には、
呆れるというか疲弊の対象でしかなかった。

ある時出会ったその女性は、人の輪から少し距離をおいているような人。
近からず遠からずの友人だったが、ある日2人で話をする機会が訪れた。
他愛も無い話や相談事等を話している中で引っ掛かった言葉があった。
他の人なら「可愛い」と表現するであろう事柄に「素敵ね」と言うのだ。
そして何故そう思うのか語ってくれていた。

その人を「素敵」だと思った。
きっと周りに染まらない強さがあって、その強さが不器用さに繋がっているのだろうと感じた。
今でもその感性を忘れない。
自分の心に刺さっている。

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