あなたの嘘には気付かないふり。
暗黙のルールみたいに留めているの。
だけど私にも秘密はあるわ。
あなたが知らない私がいるの。
本当の事が知りたいのなら教えてあげる。
聞きあきた嘘もまとめておくね。
知りたがっていたのは何故って聞くわ。
だって今まで必要だったかしら。
要らないからこそ触れなかった癖にね。
あなたの嘘は全て知ってる。
でもねそれで良かったんだよ。
あなたが全て正しいのなら私はここにいられない。
お互いの嘘がもつれて繋がっていたの。
ほどけてしまうような優しさに出会ってしまったなら、
なにも言わずに出ていくね。
そんな約束してなかったかしらと自分に嘯(うそぶ)きながら。
真紅のルージュは似合わないなんて決めつけないで。
私の本音を閉じ込める魔法なんだから。
ひく度に強くなれると信じているの。
悲しいなんて知らない···。
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