2020年1月6日月曜日

揺れる地表の突出した思惑

通常営業開始のワイドショー。
年末年始の出来事をまとめて詰め込んでくる。充分に編集する余裕があったのだろう、ギュウギュウに渋滞している感じが否めない。
順番は事件や国際問題などの固い報道から流し、芸能関係にシフトしていく。数字が見込める芸能ゴシップは中盤の要と言ったところなのだろう。

少なくとも今注目すべきは国際情勢である。
一国の長が「喧嘩」をけしかけているのだ。
それは多くの犠牲を産み出すだけの無益な愚行なのだが、一方でその求心力に一票という難解な図式が出来上がっている。
本質は何なのか知らされず、命令という高圧的な指示のみで色褪せた未来を描くために戦いの場へ向かう者達。終末を告げるボタンに手をかければ、一溜りもなく世界は終わる。歓喜は狂喜へと移り変わり、首謀者への糾弾はどよめきとなりて、正義とは何かを改めて指し示すのだろうか。
手軽な発信源で軽率な言葉を綴れば、否応なく人の精神を揺さぶり、その仰せを逆撫でする。足元が危うくなった立ち位置を強固にすべく取った手段は、関係のない多くの命を恐怖に晒すのだ。
ただそれを静観するしかなく、知らされたところでどうしようもないと諦めるのは早い。願うことは事態が最悪のシナリオに書き換えられない事である。
歴史上この先あってはならない悲劇を見届けずに済むように。
頂点にいると勘違いする者達の心はどこに向かうのか。
超人的な力を持つヒーローなどいない。アベンジャーズもウルトラマンもいない。
正義は真の強さを持った者だけが使えるアイテムなのであろう。
弱さを包み隠すために兵器を抱え、それをちらつかせている内は難しいようである。

・・・地球の片隅で思う。

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