2020年1月4日土曜日

明るく照らせ

クリスマスシーズンにお目見えする街の灯り。
街路樹に飾られたイルミネーション。
この辺りにもかつては日本最大級と称された大通りがある。
こういうものは毎年競争となり、規模の拡大に追い付けなくなり順位を下げてしまうのだが、そういう平和な争いであっても無理に競り合う必要もないというのがごもっともな見解である。

以前のように薄暗がりの日没から深夜0時頃まで煌々と照らされていた時代は終わり、今は短くなったと聞く。節電や経費削減の意味合いもあるようだが、人通りも激減しているのが要因のひとつらしい。
日中でも閑散としている商店街が両脇にある駅前は、夜に人を集める要素を持たない。少し離れた飲み屋街は、酔っぱらいがふらつきながら闊歩している姿ばかり。いつでも見れる看板の灯りを頼りに歩いている。

年明けの夜に偶然駅前を車で通過した。
やけにきらびやかな灯りが視界の隅に飛び込んでくる。
そのまま通り過ぎて、2つ先の交差点から戻ってみた。
駅前はまだイルミネーションを光らせている。
クリスマスシーズンだけで終わっていた時代から、Newyearを演出する時代へ変化したのだろう。

眩い光の元に集まる人はほぼいない。
行き交う車の列も少なく、幻想的な灯りだけが目立って見えた。
一人でもこの光の森で幸せな気持ちになれれば良いかなと思った。

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