2019年11月26日火曜日

ロストボディ

スペインのサスペンスホラー映画です。
ホラーというよりほぼサスペンス要素の強い映画でしたね。
遺体安置所の夜警がなにかに怯えて逃亡し、森を抜けたところで車に轢かれ意識不明の重体になったところから物語は始まります。事故を受け遺体安置所に駆け付けると一体の遺体が忽然と消えている。製薬会社を始め幾つかの会社の代表を勤める社長だった女性。急性心不全により死亡し、この安置所に運ばれたのだが検死は終わっておらず、その不可解さから、若き元大学教授だった夫が容疑者として呼ばれるのだが・・・。実は夫は妻を自社の開発した毒薬で殺害しているのだが、計画は完璧なはずだった。安置所で起こる奇妙な出来事が夫を少しずつ追い込んでいく。死んだはずの妻が生きているのではないか?
殺害計画を実は知っていて逆手にとられているのではないか?様々な憶測が交錯する中、意外な真実がラスト10分に一気に伏線を巻き込んで結実する。見応えがある映画でした。

遺体が消えた事から起こる「妄想」が散りばめられていて、疑心暗鬼な犯人を追い込んでいきます。
犯人である夫が仕組んだ殺人計画ですらも、実はもっと根深いところで用意周到に準備されていたかのようであるところも、小さなヒントが凝縮されるラストシーンの急展開が秀逸でした。
中盤までの幾つかの場面で不可解な設定から違和感を感じてしまいますが、ラストでつじつまが合うのです。なので、途中これって面白い映画なの?ってなりますが、面白いです。

スペイン映画ってもしかしたら初めてかも知れませんが良かったです。

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