2019年11月13日水曜日

振り返ると君がいた日々

いつもいつでもいつまでも。
願う言葉をかけてくれたのは君でした。
少し離れた場所から見せる表情を焼き付けて、今日という日を綴った。まるで何度も読み返した小説のように物語は積み重ねられている。

道標がその未来を引き裂くなら、その分岐にたどり着く前に全てを終わらせてしまいたいと思えるほど、駆け抜けるスピードは加速していく。無防備な優しさは誰も守れない。誰かを傷付けるほどの強さも持たず、愚かさと向き合うことで何かを掴みたい一心だった。

振り返ると君がいた日々。
やがて君の方がその先にいたことが過去との決別となった。
そして振り返るとそこに君がいないことに気付く。
忘れることが出来なかった物語の最終章もいつしかぼやけている。
忘れるのではなく思い出せなくなっただけなんだ。
それは寂しいとさえもはや感じ得ない。
過ぎ去った事にさえ気付かなくなったのだろうか。

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