2018年6月2日土曜日

眠らない街 そこにある日常

哲学を検索すると知を愛すると出てくる。
知ると言う欲求を追求する上でこれまでの経験値は武器となる。
但し、傷付けるとか陥れるとか屈曲した感性は毒だ。
解毒剤を隠し持っていたからといって、使うのは罪でしかない。

街には沢山の罠が張り巡らされていて、無知な奴等を飲み込んでいる。
最初から溢れんばかりの知性で挑む冒険者はいない。
好奇心と度胸が錯綜しながら、深みにはまっていくのだ。
時に命の終わりを想像しながら、仮想空間に強がりを吐き出している。
危険だと思うなら避けて通ればいい。
誘惑は優しさと隣り合わせ。
優しさの影を踏みにじれば、哀れな姿を晒すだけなのに。

それでも眩い街の余韻に惹かれるかのように。
弱者は懐にGOLDを。愚か者は腹心に酒の魔法を。
消え行く強がりの言葉で着飾って重い扉を開ける。

私は多くの毒を飲み干した。
誰よりもその世界を旅してきたんだと振り返りながら。
私の毒は身体中を駆け巡り、じわじわと蝕む。
無敵の細胞が打ち勝つ度に、漆黒の闇を乗り越えていく。

このひとときは特別な空間。
例え瞬き程の出会いでも、楽園のごとく華やかに。
心を溶かすのは一握りの優しさ。
それ以上でもそれ以下でもない。
お互いを認めればそれだけ。





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