2019年10月6日日曜日

全ては消え去ったように

ほんの少し時間を巻き戻して、
賑わう街の灯りに引き込まれてみようか。
見上げた空にはぼんやりと月の青さが映る。
星空を堪能するには眩しすぎる通りを抜けて、
知らない世界を旅してみようか。

そんな時間を引き戻すこともなく、
静かな町の街灯が転々とする見慣れた場所に、
当たり前のように消えて行く。
自分の存在意義を否定しない限られた領域。
何かに理由をこじつけて飛ぶには何か足らない。
そう、全ては消え去ったように思える。
形のない理想と現実は零れる砂のように落ちていく。

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