表の顔と裏の顔。
人には2つの顔がある。
いやもしかしたらそれ以上かも知れない。
そして街にも表と裏ある。
昼と夜の顔だ。
街は時間と共に変貌を遂げる。
昼の賑わいは過ぎ夜のざわめきに包まれる。
通り過ぎる人も限られた人達。
望んでこの場所を訪れる。
そこは水辺。
人々が集まる領域。
癒しのあるオアシス。
ただ時が過ぎ去るだけの小川。
修行の場とおぼしき滝。
そして決して近付いてはならない沼。
その全てを知っている。
その全てをこの目で焼き付けてきた。
多くは語るまい。
多くを語ることは夜を知らない者へ誘惑と恐怖を植え付ける。
知りたければ自ら飛び込むしかない。
己を信じ、己を疑うことで開かれる道となる。
浅はかな知識や思い込みでは飲み込まれるだけの深い闇。
愚痴るほどなら、己を恥じればよい。
高らかに語る事さえ陳腐な人間味をさらけ出すだけに過ぎない。
漆黒を纏い溶け込み同化せよ。
魅力と魔力の世界を堪能せよ。
夜が明ければ我に返り足元の差し込む光に救われるだろう。
自分を失っていなければ。
自分を忘れていなければ。
自分を捨て去っていなければ。
自分を恥じることを是とするならば。
自分を崇高な世界へと高めた感謝の念があるならば。
夜を進み歩む意味が次の朝に繋がっていくだろう。
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