2019年8月9日金曜日

夏の終わりを告げる頃。君は君の在るべき場所へと歩いていくだろう。

それはいつか必ず訪れる日。
それはいつも突然訪れる時。
それはいつだか知る瞬間もなく過ぎる。
そういうものだと思っていた。

自由な旅の終着は人生の決断がつきまとう。
望むべくして放浪し、望まずして立ち止まる。
それも致し方ないと嘯いてみた。
誰にそのことを悟られることもなく。
静かな朝焼けを迎えるように。

踏み込んだあの街の片隅で輝いていた。
闇の中に浮かぶ小さな光が交錯する世界に。
行き交う人の賑やかな話し声を少しずつ飲み込む扉の先に、
あなたがいたことの現実は遠い夢のようです。。

仮初めのひとときがどれだけ有意義だったか語り尽くせはしない。
感謝という感情を言葉にのせるのは簡単だとしても、それをうまく伝えられない程未熟な自分がここにいる。
そして伝えられぬまま過ぎ去りて、新たな一歩を踏み出すと決断した事を遠くで知るのです。

この世がどんなに進化しても、何気ない生活が便利になっても、簡単に情報が共有出来るとしても、出来ないこともあるのですね。

どこかでより輝ける生き方をしているとしたら、それが何より嬉しいのです。
どこかで幸せを掴むことが出来たのであれば、それを決して諦めないでいて欲しいのです。

わたしが受け取った欠片は幸せであることを許された証。
笑顔を忘れずに生きていくことを思い出させてくれた。
僅かな時間でも、微かな夢でも、それは揺るぎない大切な想い出。

夏の終わりを告げる頃あの場所を離れるという。
お別れというより、そもそもが幻想だった事にしておこう。
大事なことだけ忘れないようにしておくけれど、きっとどこかに秘めておくことでしょう。


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