2019年6月6日木曜日

令和婚最初の衝撃と祝福について考える

新元号になって結婚報道がいくつかあったが、タイミング的に話題作りか回避か?という見方が否めないものが多かった。
SNSやマスコミ各社にご報告という現代的なやり口であったこともその要因かと思う。

今朝は昨夜のツーショット会見を放送しているのを見た。
まさかの想定外カップルの会見ではあるが、会見が進むにつれ静かに納得させられていく言葉の誠実さがそこにはあった。
しっかりと先を見通す事が出来る個々の感情が互いを結びつけて強くなって見える。

美女と野獣などとありがちな表現で括っているが、もしかしたらその例えが大きな間違いであるということを知ることになるのかもと思う。

ただ今後こんなトリッキーなカップル誕生を見ることは無いかもしれない。
まず仕事ぶりや金銭感覚などといった価値観で判断出来るだけの人間性を構築するには、長い時間をかけて磨きあげなければならない。
思い上がりと自画自賛で過ちを繰り返しながら生きていても、華やかさの鎧が朽ち果てれば出会いも繋がりもほどけてすり抜けていく。

妻となった女優さんが会見の最後に大事なこととして言った言葉が印象的だ。
要約すればこうだろう。
「彼の仕事ぶりを大変尊敬しています。これからは戴いたお仕事は全力でやりますが、私以上に仕事が必要な彼をしっかりと支えていけたら」
家庭を守るための決意である。
そしてそう言えるだけの男性と巡り会えたと言うことを知らしめている。

結婚後時を経て離婚を決断した人達の理由で挙げられる「性格の不一致」は、結婚前から分かっていたものに蓋をして過ごした結果でしかない。
もしくはひた隠しにしてきた本性が隙間から流れ出た事故である。
結婚までの交際期間が短いことも話題になっているが、これから築き上げていくのだろう。時間をかけてゆっくりと。
そう捉えるとこの新たな夫婦は上手く行きそうである。

モテない世の男性に希望を与えたとされるが、そこだけは違うのだ。
モテようとして努力することは大事だが、それ以上に自身を磨きあげる術を追求し、たゆまぬ努力をすることで思いがけず出会いがあるかもしれない可能性のひとつを見せてくれたのである。

会見は終始和やかで良かった。
嫌みというか雑味がないのだ。

末永くお幸せに。

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