2019年9月6日金曜日

時短の恐怖

私はくせ毛である。
自慢にもならないがそうなのだ。
おまけに猫毛でもある。
雨の日は頭の上で爆発が起こる。
常にある程度の長さを保っていればしのげそうだが、
そうそう髪を切りに行く暇もない。
かといって、朝からしっかりセットしないのだから、
毛先がどんどん好きな方へ向いてしまう。

そろそろ限界かなと自分に言い聞かせ、時間の合間を縫って美容室へ行くこととした。
勿論というか、自分的には随分前から予約制のないカット専門店へ行っている。いわゆるコスパのいいところ。
それでも理髪店ではなく、美容室なのが唯一のこだわり。
理髪店だと自分の予想を遥かに上回って髪が短くなるからだ。

今日は待ち人数「0」ですぐに入れた。
いつもだと10人待ちとかある店なのでラッキーである。
但しいつも担当してくれる女性ではなく、初の男性。
初老のベテラン風である。
勝手に自分の店があるけれど、この店でアルバイト的に来ているのではないかと予想する。
取り敢えず髪型をオーダー。昔はかなり細かい注文をしていたが、今は大まかに言って、あとはバランスを見ながらのおまかせにしている。
出来上がりはその人次第なのだが、極端にトリッキーな髪型ではないので、大体外れない。

さてエプロンをセットして、いよいよカット開始。
と、いきなりバリカンを取り出した。
「おいおい。俺は羊か?」
口には出さないが突っ込みたかった。
どうやら長めの髪を切り揃えるようだが、いささか美容院であることを忘れそうだった。
危うく丸刈り高校球児は免れたが、ハサミでやってくれよって思った。
その後すきバサミを普通に使っていたが、もはやバリカンの恐怖から逃れられない余韻を引きずっていた。

出来上がり。
普通でした。

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