2019年7月29日月曜日

落とし穴があるって分かってるドッキリ

社会派コメンテーターでもないけど、見てるうちに考えさせられるY興業の一連の報道。
発端となった「嘘」から今やお家騒動に発展。
二の矢三の矢が待ち構えるなか、本丸は燃え盛っているようである。

結局のところ、着地点を見失ったまま旋回している飛行機に、空からパラシュートも着けずに飛び乗る若手と、緊急着陸を試みる為の特別な滑走路を急きょ用意しようと奔走する大物タレントの構図である。
但し、所属芸人6000人に対し、500人ぐらいまでなら受け入れるとしたある大物の言葉はリアルで、残り5500人は戦々恐々とするべきである。
舞台に立ち渾身のネタでお客さんを笑いで喜ばせる実力があるものが「選ばれし者」になるわけである。
一生懸命とか、努力しているとか、そういう尺はないのであろう。
TV向きとか、スポンサーに受けが良いとかも関係ない。
「おもろい」か「おもろくない」か。
そのふるいにかけられる方が怖くはないか?
芸人として審判の日をこんな形で迎えたなら、5500人は即引退に追い込まれるかもしれない。

お笑いって何なんだろうと思わせてはならない。
陰の努力を評価して貰って凄いと思わせるのもナンセンス。
実に下らない事でさえ全力でやってみせたり、扱いにくい時事ネタもさらっと笑いに変える魂が優劣の分かれ目なのだ。
飽きられる前に新しい事をやったり、飽きられるギリギリのラインで継続したりとスタイルは様々だが、この騒動が引き際に達したとき、その波間に足元をすくわれる便乗者達。
空気を読む。流れを見極める。その能力さえも持ち合わせていないまま、自分発信しちゃったことを悔いても遅いのである。

突っ込みどころ間違えましたって楽屋で詫びるのとは違うしなぁ。

まぁ、芸能界と反社の繋がりを断ち切るって所に戻って、記者会見なり声明を発表するなりしたところからやり直しですね。

落とし穴があるって分かってるドッキリに見事填まっても、その穴の深さを知らされていなかった方がドッキリですな。

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