2018年10月16日火曜日

Letter

未だ会った事もない人の言葉に引き寄せられて、
過去の自分の経験値と掛け合わせてみる。
自分を見失わないようにと虚勢ともいえる信念を貫いて、
傷付いたことも遠い昔に感じる。
その人は直向きで素直に思えた。
飾りっ気の無い文面は誰に向けたものなのだろうか?
通りすがりの自分が声を掛けるのは忍ばれるところだが、
広く開け放たれた空間に置き手紙をすることは罪ではないような気がした。

追いたてられるようにすぎた日常が終わって一息つく頃、
「お返事」が届いていた。
あり得ないようで、戸惑うほどの出来事。
見知らぬ差出人に優しく語りかけてくれていた。
大人よりも何処か大人なのだろうか?
自分の稚拙さが恥ずかしくもあり、
遠くの空の下にいるその人に、
懐の深さを感じていた。

言葉に導かれて辿り着いた出会いに感謝。

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