2018年9月21日金曜日

Sea

波が押し寄せる。
静かに。
少しずつ。

浅瀬の優しい波打ち際。
返す波の力に気を取られる。

思いも依らない出来事から遠ざかるように、
あの場所へ向かっていた。

深い闇の狭間を包む光の森。

扉の向こう側に身を委ねる。

何も知らずに語りかけてくる風のように、
すり抜けていく感じが嬉しかった。

僅かでも、
この時この場所が癒しであるならば、
祈りのような付加実な幻想よりも遥かに尊い。

切なく。
切なく。
果てしなく。

大きな波が来ても大丈夫だよ。

ありがとう。

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