2022年1月27日木曜日

ゴッサムシティーになるのか

先日電車内で喫煙している輩を注意した高校生が暴行を受け重症というニュースがあった
勇気ある行動の見返りが大怪我とは何とも心苦しい
正しいことをしたのに暴行されるなんて!という意見が大半だが、一部ではちょっと違う角度で警鐘を唱える意見もある

そもそも公共の場で迷惑行為するヤツは危険人物なのだから、関わらない方が得策と言うのだ
確かに社会性のない行動をしているのだから、誰かに注意されようものなら、激昂して何をしでかすか分かったものではない
命に別状はないと言うのがこういう事件のボーダーラインのように報道されるが、骨折や全身打撲でも十分過ぎる程の被害だし、精神的外的ショックなど引き起こしかねない
後遺症があれば一生モノだろう
更に「注意すべきではなかった」と切り捨てられれば、悪者扱いのようにも捉えらる
これはかなりの苦痛だろう
「注意すべきではなかった」と唱える側にも言い分があって、相手に危害を加えれば、どんなに正当性があっても暴行罪、怪我をさせれば傷害罪、打ち所が悪かったりで殺人未遂などの刑罰の対象になりうること
相手が襲ってきたとしても、取り押さえて逃がさない位しか出来ないというのだ
ましてや今回のケースでは高校生の方から押してきて、反撃したので正当防衛であると主張している
まぁ、裁判で認められる筈もないのだが、そこもあながち間違いではないのだから、法が万能とは皮肉にさえ思う

電車内で喫煙して注意して来たヤツを殴るという筋書きが元からあるのであれば、計画的犯罪で立件出来るが、衝動的に悪行を遂行できる者もいるのだということか

私の好きな映画バットマンのダークナイトでバットマンに扮した武装市民が、ヤクの取引現場に現れ返り討ちに合うというシーンがある
その後執事のアルフレッドとの会話で
「悪と戦おうと言ったが、武装して戦おうとは言ってない」
と洩らすシーンがある
今回の事件の被害者は武装市民のように正義感をもって挑んだが、悪に勝てなかった
ただ屈することなく正しいことをしたと言うことだけは心に刻んで欲しい
ヒーローになりたかった訳ではないだろうが、悪は常人の域を越えて悪に染まっている事を知っただろう

ではどうすれば良いのか?
良識のある人達が心身ともに鍛練し、悪人を押さえ込むようになれば良いのか?
それとも悪人は避けて見て見ぬふりを貫けば良いのか?
治安の良い国と言われてはきたが、その神話も崩れそうな気がしてならない

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